マスカラ
マスカラの始まりは艶やかでボリュームたっぷり
アイメイクの最後にぱっちり決まる
ボトルが倒れても、液体がこぼれるわけではないけれど
ときめきいっぱい蓄えて
あれ? わたしってこんなに可愛いかったけ?
マスカラのボトルは不透明
終わりがどこなんだかわからない
ある日、気がつく
カサカサになってのりが悪くて
ちょっとぉぉぉ
穂先でボトルをかき回す
残りを探して
あれ?
まつげが伸びないよぉ
つやつやどこへ?
もう終わりなの
もうなんにものこってないの
ちょっとはわたしの力になってちょうだいよ
今日1日だけ、あともう少し
わたしがぼやけちゃう
ムリヤリかき回したって無駄なこと
わかってること
新しいマスカラ、そろそろ買わなくっちゃ。。。。
***** ***** ***** ***** *****
かつて、とてもきれいな女性が
「姪っ子がわたしの化粧するとこをじっとみてたけど
マスカラ載せるとき、息を殺してじぃっと見てた」っていう
言葉が忘れらない。
マスカラの心って女の子にしかわからないですよね。