小さな少女
ちいさな少女はわたしに言うわ
「お友達なら、ご飯を食べに行こうよって誘いなよ
悩んでないで声かけたらいいのに」
ほらって、手を取って
「ここよ」
ちいさな少女は取り出した
まあるい赤玉
てっぺんにおいた。
溝に添ってコロコロ クルクル
コトコト クルクル
落下する。
「ほらぁ、止まったでしょ。
まだ、そとに転がり落ちてないわ」
ちいさな少女よ
ご飯を誘っても大丈夫?
世界はすこし色を持ち始めたけれど
まだ拒絶されたりする覚悟ができないのよ。