裸ならいくらでも見せてあげられる
ばれてたことが本当にばれてて、それがわかちゃった。
裸を見られるより恥ずかしい。
ぐちゃぐちゃな自分を見られていたなんて
どんな顔したってバツが悪い。
思春期は自分が出来ていなかったから
本棚の背表紙みられるのすごく恥ずかしかったんだ。
それと同じくらい恥ずかしい。
裸ならいくらでも見せてあげられる。
だって、その物体は変わりようがないんだもん。
もう、みっともなさも引き受けてるから。
もちろんネットだからだれかは見てると思った。
でも。、王様の耳はロバの耳。
なんにも知らない人にならいっそ聞いてもらって同情して欲しい。
いきなり、痛かった部分にすっかりメスを入れて
なんにもなくなってしまったみたい。
女の子の心のファイルは上書きってこういうこと。
恥ずかしいという封印。
時空から置き去りにされた気分。
広い広い平原にたったひとりね。
全身がかっとするような
ぶくぶくと泡立つような
抑えきれないそんなとげとげしさが去ってしまった。
まるで執着というものがなくなった。
きっと、もう何をしても許せるよ。
過去をこうやって振り返らなくても
私とは違う世界のこととして流せる。
そのことが悲しかったのかもしれない。
執着するものがあると信じたかっただけかもしれない。