恋の唄 

うそ80%と真実20%で文章を綴っていい?

携帯変えたの

私の中の小さなガールが告げ口しにやってきた。

ねえね、知ってるぅ?

かわいい彼女さん、携帯変えたのよ

冬の愛の日はガラケーだったのに

桜の季節はスマホなのよ

 

ねぇガール、それははしたない。

でね、相互フォローなの

ねぇガール、それを伝えたかったのね。

 

ガールは泣きながら言うの

「だからね、近頃全然声が聞こえなかったの

私をきゅんきゅんさせたり、ワクワクさせたり

ドキドキさせたり、おろおろさせたりしてた

あの声が聞こえないの」

 

ガール、そうだね。大好きだった人は大人になったんだ。

ガール、あなたは大人の人は怖いのでしょう

もう近づかなくていいよ。

ガール、あなたが最初に見た

幸せそうに子供を抱きしめた大好きだった人の幻影に現実が届くのだよ

あなたが望んだ幸せが形になるのだからね。

 

ガール、もう泣かなくていいよ。

代わりに私が慰めてあげるから

泣きそうになったらこっちをお向き。

音楽を聴きに行こう。

映画を観に行こう。

本だって買ってあげる。

ふわふわのクリームがたっぷりのったスィーツを食べて

頬をほんのり染めて

髪を短く切って

細くて長い手足にあった青いワンピースを買ってあげる。

 

ガール、だからもう