たくさんの窓
いくつもの顔を持ってる魔法使い
わたしの見ている窓からは
いつもむつかしい顔して考え事ばかり
その窓がとても小さくて
ちょっと動くとすぐに姿がみえなくなるの
時折顔をあげてこちらを向いて
だけど外の光はまぶしくて
わたしがみつめてることに気がつかない
小さな頭に大きな帽子のせてても
夜の空を自在に駆け抜ける魔法使い
魔法の塔のたくさんの窓から飛び出して
権威の塔や、ネコちゃんのベッド
裸婦の砦や、可愛いあの子
ぐるぐる夜が明けるまで飛び回る
今日はどちらの空に向かっているの?
わたしのお家にもも一度飛んできてよ
突然夜中に現れて魔法をかけていった
あのときの夢がうまく思い出せない