サヨナラ世界
届かない手紙を書いて消しました。
7日後には自分でも忘れてしまうような
ちっちゃな手紙
伝えたい、伝われって願って書いて
その後で、くよくよと後悔して
まるで拒食症のような罪悪感。焦燥感。
全部全部丸めてくずかごへ、ポイ。
友達の書いた詩をみたときに
わたしやっぱり肉体的なこと浮かばないんだな
非接触で通じて、中に入り込みたいことを願ってるんだな
そういうのって生きてるって言わないよね。
紙と文字と電気と電波と
水族館見たいな
分厚い壁に頭をごっつんこ
みえてるのに絶対届かない世界の分断
発する言葉は屈折してもとのままでは伝わらない
向こうの世界は土砂降りで
向こうの世界は砂煙
1000の言葉も10しか届かない
届いたのは愛なのだろうか恋なのだろうか
40年後に壁が無くなったなら
やっと真っ直ぐ伝わるのか
そのとき生きている世界は存在するのだろうか
さようなら、世界