「考えたくない」んだよと、
わたしの廻りには天国への階段を
自ら踏み外した人が多すぎるから...
大きく息を吸って 吐いて
「もうしにたい」と口にするから
ハラハラしたりもしたけれど
あなたの住む世界では
「考えたくない」という意味だと教えてもらってから
ハラハラするのは止めようと、思った。
けれど、時々
どっちの国の言葉だろうかと考える。
どっくんと心臓が大きく跳ねたりするよ。
だから大きく息を吸って 吐いて
「考えたくない」んだよと、言い聞かす
このまま複雑な電気信号の繋がりの世界の中でしか
言葉を交わせないとしても
そして
現実の世界で
顔に細かい皺が刻まれて
ゴムの廻りの肉がちょっぴり垂れるようになって
うっすらとついた背中の脂身に張りがなくなったときにも
わたしは会いたいと思うだろう
だから、いて。
生きていて。
順当にわたしが先立つその日まで。
あなたにはちゃんと立っていてね。